熊本県水俣市のグリーンサンタの森は、水俣川の源流域にあたる久木野地区に位置しています。久木野地区は97%が森林で、3%が棚田です。久木野地区に降った雨は森の土や棚田にたまり、その下の岩盤にゆっくりと染み込んで、やがて川や地下水になって海へと流れて行きます。
アオキ
水俣弁ではヤマタケ。昔、各家庭で牛を飼っていた時代に、冬の間の牛のエサとして葉を利用していました。
イチイガシ
カシ類で最も大木になります。堅い木なので、鎌や鍬の柄にしたり、炭に焼いたりします。
アカメガシワ
伐採後に真っ先に高く成長する、パイオニア植物の典型。葉の香りが良いので、お盆に、米粉を葉で包んだ団子をお供えします。
イワガラミ
名前の通り、樹幹や岩などに這い登って生育します。花がきれいです。
アラカシ
堅い木なので、鎌や鍬の柄にしたり、炭に焼いたりします。
(コガク)ウツギ
白い花弁に見えるのはガクです。初夏に装飾花をちりばめた花をつけます。ウツギという名ですが、実はアジサイの仲間なのです。
ウラジロ
お正月の飾りに葉を使います。名前の由来は葉の裏が白いからです。ウラジロの茎は長く伸び、それぞれ裏が白い、数年分の葉が生きているので、夫婦共白髪まで長生きしますようにという、縁起物です。
サザンカ
お茶の木、椿と親戚で花がき
れいです。椿と違い、サザンカの花は花びらが1枚づつ、分かれて散ります。
れいです。椿と違い、サザンカの花は花びらが1枚づつ、分かれて散ります。
クサギ
名前の通り、葉をもむと独特のにおいがします。においからは想像できない、かわいい花と果実をつけます。
サルトリイバラ
すごく固いとげのあるつるで、下刈りの大敵です。丸い葉(水俣弁で「かからん葉」)は団子の下敷きにもします。
コナラ
水俣の自然林に現れる木ではありませんが、炭や椎茸原木に利用するので植えました。新緑がきれいです。
シリブカガシ
堅い木なので、鎌や鍬の柄にしたり、炭に焼いたりします。
サカキ
神棚にお供えをします。日本では古くから神事に用いられる植物です。節に一枚ずつの葉をつけ、別の方向を向いています。水平に広がっているので、玉串として使うのに適している形をしています。
スギ
語源は「まっすぐな木」。大変成長が早く、材木は大変使いやすい木です。湿り気のあるところが好きです。
スダジイ
とても長生きし、大きく育つ木です。用材として使われますが、シイタケの原木としても利用されています。
ツルリンドウ
ひょろひょろと伸びたツルの先に、薄紫色の花が咲きます。実は赤紫色で、花の割には大きな実をつけます。
ゼンマイ
春を代表する山菜です。芽を食べます。おいしいです。ゼンマイバネの名前は、この形に似ていることからついたそうです。
ナナメ(ミ)ノキ
きれいな実がたくさんつきます。実に比べて花は小さく、地味です
タブノキ
大木になる照葉樹の代表。葉は粉にして線香の材料にもなります。
バリバリノキ
名前の由来は硬い葉がふれあう時の音からきているという説と、枝や葉に油分が多くよく燃えるからという説があるそうです。
ツルグミ
実が食べられます。幹が細く伸び上がって、他の樹木に寄りかかって育ちます。
ヒノキ
スギと並ぶ人工造林の代表的な木です。スギよりも生長が遅いですが、その分材木が堅くて腐りにくいです。
フユイチゴ
実が食べられます。名前のように真冬に真っ赤な果実が実ります。
ヤマザクラ
春先に咲く花は皆さんご存じの通りです。サクラのサは山の神様。クラは場所。山の神様が山から田んぼへ下る途中に一休みするところがサクラです。田んぼでは早乙女が早苗を植えるのですね。
モチノキ
実から鳥もちを作ります。春に花が咲きます。冬の前に赤い実をつけます。
ヤマハゼ
皮膚の弱い人はかぶれます。焚き火の煙に触れたり、木の近くを通るだけでもかぶれることがあるので注意しましょう。秋には真っ赤に紅葉し、きれいです。
ヤブコウジ
葉の下にめだたない小さな花をつけます。秋についた実は冬にも残っていて、鳥たちの貴重な食料になります。
ワラビ
春を代表する食材のひとつです。ワラビの地下に埋まっている茎にはデンプンが蓄えられていて、これがワラビ餅になります。
ヤブムラサキ
実が紫色できれいです。葉はやわらかく、フワフワしています。仲間のムラサキシキブに比べて、実は葉の裏に隠れて目立ちにくい場所になります。そのため、「藪に生える紫(式部)」 という意味からこの名前がついたといわれています。